話すこと、聞くこと
あまり親しくない人との雑談を考えてみましょう。ちょっと会話が途切れて沈黙の時間が来たときこそ、落ち着いてリラックスする意識が大切です。
こちらがリラックスした態度をとっていれば、おそらく相手もリラックスしやすくなるはずです。わざとテーブル上のコーヒーを味わってゆっくり飲むのも効果的です。外の景色に目をやって心を落ち着かせるのもいいでしょう。
気まずいからといってスマホに目を落とすのは避けたいものです。話したい話のネタなどはあわてなくても、自然と見つかるに決まっているのです。まずは、とにかく雑談が苦手だと思う「苦手意識」を解消しなければいけません。
沈黙の時間であせらないことが大切だと言いましたが、それでもあまりに長い沈黙が続いて、雑談がまるで盛り上がらないのも確かに苦しいものです。
では、雑談が盛り上がるようなコツはあるのでしょうか?そのポイントですが、まずはそもそも「話し上手と聞き上手は別物」だと考えてください。雑談する際、基本的な行動はこの二つのうちのどちらかです。実に当たり前のことですが、「話す」と「聞く」しかありません。雑談している最中ですが、相手が(複数ならその中の誰か)話をしたら、その話を自分は聞く側になっているはずです。そして時折、今度は自分が話す側に回り、他の人は聞く側に回ります。状況としては、会話のキャッチボールをしているわけです。
雑談の特徴は、この切り替えが頻繁だということでしょう。人の話を聞いて自分も思うことがあったら自分が話し出しているでしょう。こんな繰り返しが続けば、自然に雑談は成立しています。
最大のポイントは、「話すときのルール」、「聞くときのルール」があることです。話し上手となる前提には聞き上手にもなるということです。話すことと聞くことはかなり別物です。まずは聞き上手を目指し、自然と会話が続けられるようにしましょう。